あなたは『決断疲れ』という言葉をご存知でしょうか?
人間は無意識のうちに決断を下して、エネルギーを消費しています。『重要なタスクや決断は朝や午前中のうちにするべきである』とよく言われているのは、朝おきてすぐであるほど、まだ1日のうちでエネルギーを消費していないので、適切な判断を下しやすいのが理由です。
逆に夕方や夜にかけて、疲労があったりぼーっとしたりする経験を一度はしたことがあるかと思います。これは常に決断を繰り返してエネルギーが消費された結果、暗くなる頃には疲労と現れるというわけです。
・疲れないための対策は?
この記事では、そんな決断疲れについて解説していきます。また、省エネなわたしが生活で実践していて効果があると思えた決断疲れの対策を4つ紹介していきます。エネルギーを節約することで、日々の暮らしを豊かにすることができると思いますので、お役に立てれば幸いです。
決断疲れとは?
人間は1日に9000回も決断をすると言われています。最近の研究だと3万5000回とも言われているそうです。人間はこのように意識下、無意識下で合わせてこれだけたくさんの決断をしているのです。小さな決断が積み重なって無意識なうちに疲れてしまっていることが『決断疲れ』です。
決断をすることを意思決定力、またはウィルパワーと呼んだりしますが、人間が1日に決断できる数には限りがあります。主に無意識のうちに無駄な意思決定力(ウィルパワー)を消費しているため、決断疲れに陥ってしまうわけです。
決断疲れしないための対策は?
では、どうすれば決断疲れをせず済むのでしょうか。それはズバリ、生活の中でエネルギーを節約することだと思います。では実際に、省エネなわたしが実践しているウィルパワーを節約する対策を4つご紹介します。日常生活に落とし込める内容になってるので、どれか1つでも実践してみて決断疲れから解放されてくださいね。
エネルギーを節約する方法4選
前日のうちに準備すること
次の日の準備を前日の夜に済ませておくことで、次の日の朝が楽になります。朝に無駄なエネルギーを消費するのはもったいないです。前日の夜はどうせ疲れてしまっているので、明日のためのアクションをして良い1日をむかえられるように準備しています。めんどうなことは前日の夜のうちに片付けてしまいましょう。もう少し具体的な例を紹介しますね。
着る服をあらかじめ用意しておく
わたしは前日の夜のうちに明日着る服をあらかじめ用意してから寝ます。朝起きてから「今日はどの服を着ようかな」と選んでいると、決断にエネルギーを消費してしまいます。
ある有名な経営者は同じ服をいつも着ているという有名な話があります。彼はクローゼットに何着も同じ服を用意しておいて、服を選ぶというコストを削減しているのが理由だそうです。
わたしはさすがにそこまでは徹底していませんが、せめて朝から無駄なエネルギーを使わない工夫はしています。前日に服を用意しておけば、朝に悩まなくて済みます。
次の日やるべきことを前日に洗い出す
仕事では、必ず次の日にやるべきことをTODOリストに書き出してから退社するようにしています。また、朝活で読書をすると決めたときには、前日の夜に読む本をあらかじめ机に置いてから寝るようにしています。
前日のうちに次の日にやるべきことを洗い出しておくことで、朝に「なにすればいいんだっけ?」と悩むことを防ぎます。事前に準備しておけばスムーズに作業に取りかかることができ、生産性もアップできますね。朝から悩んで無駄なエネルギーを消費するのはもったいないので、前日のうちにタスクを洗い出しています。
仕組み化すること
生活の一部を仕組み化することができれば、迷うことがなくなります。作業のように淡々とこなすことでエネルギーを消費しなくなります。この仕組み化についてもわたしが実践している一例を紹介します。
食事のルーティン化
わたしの平日の食事はいつも同じです。朝ごはんは鶏胸肉と野菜の炒め物で、昼食はカフェの日替わりランチ、夕食はバナナヨーグルトです。わたしはこの生活を半年以上続けています。完全に食事をルーティン化することによって、メニューを決断するエネルギーを節約しています。朝の野菜を変えたり、昼は毎日メニューが違ったりするので、意外と飽きないものです。夜は食事というよりは補給みたいな感じですね。
余談ですが毎日の食事が固定だからこそ、たまに行く休日の外食がとても美味しく感じます。あえて決断することでご褒美感を味わうこともできます。
服のローテーション
今は仕事でスーツを着ていませんが、スーツで出勤していたときは曜日ごとに着るものローテーションしていました。スーツでもオシャレをしたかったわたしは、ネクタイを10本も持っていました。しかし、毎日ネクタイを選ぶのにエネルギーを消費していることに気づいてからは、「月曜日は黒のスーツに紺のネクタイ」「火曜日はネイビーのスーツに臙脂色のネクタイ」といったように曜日ごとにローテーションを組みました。
このように、服を曜日ごとにローテションで着回す仕組みを作って、エネルギーを節約するようになりました。
シングルタスクになること
マルチタスクが優れているという話を耳にしますが、実は一度にたくさんの決断をしているので、多くのウィルパワーを消費してしまいます。あれもこれも一気に片付けようとするとどれから取り組むか選択に迷ってしまいます。なので、一度にやることは1つに絞る『シングルタスク』を意識しています。いわゆる選択と集中という考えでもありますね。
TODOリストの活用
やるべきことはTODOリストに書いておき、タスクを整理しています。そして、順番にひとつずつタスクを片付けるように意識しています。その際に、やると決めたタスク以外のことは考えない方がベターです。他のタスクに目がいくと集中力が途切れてしまうので注意しましょう。
ものを減らすこと
最後に紹介するのが、自分の身の回りのものをできるだけ減らすということです。視界に入る情報が多ければ多いほど、無意識のうちに決断をしてしまうと言われています。なので、根本的な解決方法として手っ取り早いのが、身の周りのものを減らすことです。
ミニマリストの方なんかも、ものがただただ少ない人というわけではなく、ものを減らすことによってエネルギーの消費も少なくしているのが考えの根底にあります。シンプルイズベストを意識することは、エネルギーの節約にも一役買っているとわたしは思っています。
まとめ
今回は、決断疲れとエネルギーを節約する方法を4つ紹介しました。
・仕組み化すること
・シングルタスクになること
・ものを減らすこと
しかし、ときには『決断する』『選択する』という楽しさもあります。そのときは存分に悩んでくださいね。省エネだけで生きるよりも、いざというときにパーっとエネルギーを使うのも暮らしを豊かにするのに必須だと思っています。
ただ、普段の生活で無意識に決断することのほとんどはエネルギーの無駄遣いだと思っているので、まずはできることからやっていきましょうね。
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